VANSの定番といえばOLD SKOOL。カラーリングも豊富で、まさに老若男女問わず人気の高いスニーカーです。ツートンからの中でも、このネイビー/ライトブルーのカラーリグはストリートでもよく見かけるカラーリングとなっています。
今回はOLD SKOOLの中でもアナハイムのファクトリーをリスペクトして作られたOLD SKOOL 36 DXをピックアップします。
VANSのOLD SKOOLとは?
VANSのOLD SKOOLは「JAZZ」という通称があります。それはOLD SKOOLのトレードマークであるサイドのジャズストライプから名づけられたから。
これはOLD SKOOL開発の際に、創業者のポール・ヴァン・ドーレンが他のスニーカーとの差別化のために付けられたものです。今やOLD SKOOLになくてはならないレザーのジャズストライプとなっています。
他にも特徴として挙げられるディテールがいくつもあります。
- スエードのアッパー
- 補強されたトゥとヒール
- ヒールパッチ
- ソールの違い
それぞれの特徴を見ていきましょう。
スエードアッパーで大人でも履けるスニーカーに
OLD SKOOLのアッパーはスエードが使われることが多くあります。スエードを使うことで、オールキャンバス素材のスニーカーに比べると上質な印象があり、ティーンだけでなく幅広い世代の足元になじむディテールに。OLD SKOOLはこのように、異素材がほど良くミックスされているアイテムが多い印象があります。
スケーターのために補強されているトゥとヒール
VANSのOLD SKOOLといえば、多くのスケーターが愛用するブランド。そのためスケーターファーストなディテールが使われているのも特徴です。ボードが当たって減りやすいトゥやヒールの補強もその一つ。すり減りなどが気になる部分を強化することで、長く履けるメリットがあります。
補強することでややゴツめに見えるソールは、実用性とデザイン性を兼ね備えたディテール。スケーターではない方でも長く履ける一足は嬉しい限りです。
“OFF THE WALL”のヒールパッチ
OLD SKOOLといえばこのヒールパッチ。赤いOFF THE WALLを見るとOLD SKOOLだとすぐわかるアイコン的な役割を担っています。
OFF THE WALLは「型破り」という意味です。そもそもVANSはカスタムオーダーのスニーカーを作っていたブランド。今でこそオーダースニーカーはめずらしくないですが、1966年当時ではかなり画期的なシステムでした。
こうした軌跡を見ると、このOFF THE WALLのヒールパッチがとても重いものに感じます。
ヒールの規格が違う?日本規格とアメリカ規格の違い
OLD SKOOLには日本規格とアメリカ規格があります。ジャズストライプの太さなども上げられますが、見た目の中で大きな違いはソール。
日本規格はソールのトゥ側がやや反っており、歩きやすさが重視されています。OLD SKOOLが老若男女に人気の理由がここにあると感じます。
日本ではABC MARTが商標権を持っており、全国に店舗を展開しています。新しいモデルが出れば店舗の目立つところに鎮座しており、価格も手ごろなため幅広い年代の方が履いている印象。履いてみると歩きやすいという実用性は、OLD SKOOLを広めるきっかけの一つになったのではと考えられます。
一方のアメリカ規格はソールの反りが少なく、スケーター向き。蹴り出しを考えると、接地面は広いほうがベターだからでしょうか。
反りが少ないので、見た目もどっしりしたモデルになっています。その分ジャズストライプが細めになっていてスタイリッシュなディテールに。また、幅も日本規格よりやや広めなので、幅広足の方でも足入れバツグンになっています。
OLD SKOOL DXとは?
OLD SKOOL DXは、OLD SKOOLのモデルそのままに機能性を高めたアイテム。トゥ部分はタフスエードを採用、インソールは吸湿速乾性のあるものを使用しています。
また、今回のOLD SKOOL 36 DXはVANS最初のファクトリーをオマージュして作られたモデルでもあります。復刻版といったところでしょうか。OLD SKOOL好きな方におすすめの一足です。
まとめ
今回は、VANS OLD SKOOL 36 DXをご紹介しました。定番モデルながらも初期のデザインをそのままに復刻したモデルは、スペック高めの一足。機能性の面でも持っておきたいスニーカーです。