ミリタリーコートを解剖 機能美の秘密やディテールを徹底解説

 

ミリタリーアイテムが機能性とファッション性に優れていることは、いまや周知の事実です。戦闘服に搭載されたパフォーマンスに特化したディテールは、ファッション好きにはたまらない要素です。また、ミリタリーウェアはトレンドを気にせず着用できるのもメリット。

 

今回は“ミリタリーコート”に着目して、おすすめのアイテムを紹介していこうと思います。

 

M51 フィッシュテールパーカー


出典:https://www.instagram.com/?hl=ja

 

モッズコートの愛称で親しまれているM-51 フィッシュテールパーカー。名前にフィッシュテールとありますが、その名の通り前後の着丈が異なることが特徴のアイテムです。モッズコートは、アメリカ軍が主に野戦時に着用していたアイテムで、防寒性に優れています。フードにはファーを取り付けたり、取り外し可能なライニング、ドローコードで調整可能なウエストなど厳しい寒さにも耐えられるディテールがモッズコートの魅力です。

 

また、重ね着を前提として作られているため、大きめサイズ感もアイコンの一つ。トレンドのビッグシルエットのコーディネートにも最適なミリタリーコートです。

 

トレンチコート


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第一次世界大戦時のイギリス陸軍が、塹壕(トレンチ)戦で使用することを目的として製作されたトレンチコート。その後、メンズウェアのアイコンとしてヨーロッパを中心にファションイスタに愛されました。そこからマッキントッシュやバーバリーなどがファッションアイテムとして改良し、本格的に人気が高まり始めたと言われています。

 

トレンチコートの素材には撥水性に富んだギャバジンを用いることで、雨天時にも体を濡らさない仕様に。また、キメが細かいギャバジン生地は、防風性にも優れており、冬用のミリタリーウェアとして申し分ない機能性を誇ります。トレンチコートは首元を冷やさないようにチンストラップを採用していたり、腰のベルトを調整し風の侵入を塞げたりと防寒性に特化したコートです。

 

ミリタリーウェアの中では、ミニマムなデザインでタウンユースに向いているアイテムなので、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍できるコートです。

 

ダッフルコート


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第二次世界大戦でイギリス海軍が使用していた防寒性に特化したダッフルコート。起毛した厚手のウール素材と、アイコニックなトグルボタンが印象的なコートで、丸みのあるフォルムから男女ともに定評のあるミリタリーコートです。一番の特徴は、トグルボタンでダッフルコートにしかない唯一無二のディテールです。独特なボタンの形により、手袋をしたままでもボタンが留めやすくなっています。

 

良い意味で無骨さにかけるので、ミリタリーアイテムと聞いて意外に感じた方もいらっしゃると思います。ダッフルコートは、ミリタリーアイテム特有の無骨さがないことが魅力的なので、男らしいデザインが苦手な人でも手を出しやすいミリタリーアイテムです。

 

バルマカーンコート


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日本ではステンカラーの呼び名で有名なバルマカーンコート。ステンカラーは和製英語なので、スコットランドの地名にちなんだバルマカーンが本来の名称です。ベーシックかつシンプルなフォルムでどのコーディネートにも取り入れることができるミリタリーコートです。

 

ダッフルコートと同様に無骨さが苦手な人におすすめしたいミリタリーコートとなります。

 

ピーコート


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ピーコートは、イギリス海軍が愛用していた防水加工を施したコートで、オランダ語で厚手の織物を意味する「ピイ エッケル」が語源とされるメルトン製のコート。メルトン特有の表情と暖かさを誇るので、一時期は冬の定番アイテムとして名を馳せていました。コートとは言いますが、着丈は腰を覆う程度で、オーバーサイズのジャケットの感覚で着こなすことができます。

 

二列に並んだボタンが男らしさを演出してくれるので、ダンディーなコーディネートにおすすめしたい一着です。

 

まとめ

 

ミリタリーウェアは機能美こそ魅力的のアイテムで、実用性に富んだ機能ウェアは、現代人の生活にも寄り添ってくれます。デザイン重視のコーディネートに飽きが来たなら、機能性に特化したミリタリーウェアに注目してみることをおすすめします。

 

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