通の靴選びは製法から!革靴を買うなら知っておきたい5つの製法

 

みなさんは革靴を購入するとき何に着目してアイテムを選んでいますか?

 

デザイン、素材、履き心地、原産国など選択の幅は多岐にわたりますが、私は製法に着目した靴選びをお勧めします。靴作りの製法にこだわることは、結果としてデザインや履き心地に関連してきます。

 

革靴の製法は基本的に5型に分かれますが、詳しく違いを知っている人は多くはないはずです。そこで、今回は靴作りで見られる代表の製法を詳しく解説していきたいと思います。

 

グッドイヤーウェルト製法


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19世紀ごろにアメリカで誕生し、靴作りの伝統的な製法であるグッドイヤーウェルト製法。アッパーとインソールリブ、ウェルトを一緒にすくい縫いし、コルク等のスポンジ状の詰め物をつめてウェルトとアウトソールを縫い込む作り方をします。この過程を踏むことで、着用ごとに馴染んでいくクッション性の高さを実現させています。

 

また、ソールだけの張り替えが可能なので、長年使用するには最適の製法です。

 

マッケイ製法


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靴の内部でアッパーとアウトソールが縫い付けられることで、ミニマムなデザインに仕上げることができるマッケイ製法。最小限のパーツで構成できるので、軽量化も図れるありがたい仕様。しかし、耐久性が劣るのが難点。

 

履き心地はグッドイヤーウェルト製法と同様に良好で、足に馴染みやすくなっています。シンプルな作りで、スタイリッシュな雰囲気を出しやすいマッケイ製法は、紳士靴の定番になります。

 

ノルヴェイジャンウェルト製法


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名前で察せるように、ノルウェーをはじめとする北欧で発達した製法で、寒冷地に特化した機能を兼ね備えていることが特徴のノルヴェイジャンウェルト。もっとも秀でている点は、防水性にあり、アウトドアのシーンでも活躍できるほどです。

 

高機能な革靴を生み出すには、かなりの製作時間を要するため、高価になりやすいことも。しかし、優れた防水性や耐久性はノルヴェイジャンウェルト製法固有のスペックなので、体感してみてほしいところです。

 

ステッチダウン製法


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アッパーとソールを直接縫い合わせるステッチダウン製法。非常にシンプルな製法のため、コストパフォーマンスに優れる利点があります。作りはシンプルですが、その分リペアは難しく、長く愛用する革靴として不向きの製法です。安価なアイテムが多いので、初めて革靴の感覚を味わってみたいと思った時には、ステッチダウン製法の革靴がお勧めです。

 

セメント製法


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ソールとアッパーを主に接着剤を使用して張り合わせるセメント製法は、シームレスなボディでミニマムな雰囲気を作り上げます。縫製の作業がほとんどないため、デザインの幅が広がるのが最大の利点。デザイン性に特化した革靴によくみられる手法の一つです。

 

実用性よりファッション性を求める人は、セメント製法の革靴を探してみてください。

 

まとめ

 

革靴の作りは似ているようで、同じ製法は一つとしてなく、オリジナリティーに溢れています。成り立ちを知ると靴の選び方が変わってくるので、今後革靴を購入するときは、ぜひ製法に着目して探してみてくださいね。

 

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