adidas スタンスミス クリスタルホワイト白H00330 21FW

 

2021年の秋冬に販売されたスタンスミスはオールホワイト。さらにリサイクル素材を使ったシューズになって、現代版にアップグレードされた印象です。スタンスミスのオールホワイトは人気が高く、アディダスの取り組みである2024年までにすべての製品にリサイクルポリエステルを使用するという目標へ近づける重要なアイテムといえます。

 

今回はスタンスミスやリサイクル素材であるPRIMEGREENについてもご紹介します。

 

スタンスミス21FWの特徴は?

 

スタンスミスの伝統的な形はそのままに、使われている素材の50%がリサイクルポリエステルとなっています。アッパーは合成皮革。ソールはラバーといった構成も、従来のスタンスミスと変わりありません。

 

いわゆるヴィーガンレザーが使われていますが、革が持つシボ感が上手く表現されています。ちなみにシボ加工、そもそも皮を使いやすくするための先人の知恵からきているとか。この白いアッパーのテクスチャがスタンスミスらしさでもあると感じます。

 

また、定番のパンチングで表現されたスリーストライプス。もともとコートシューズとして作られたシューズですが、テニスのとても厳しい当時の服装規定によって、パンチングでブランドロゴを表現するに至ったといわれています。もし、こういった背景がなく他のシューズと同じように3本線だったら、このスニーカーの歴史は変わっていたかもしれませんね。

 

そんなスタンスミスのロゴは、ヒールの型押しといつものスタンスミスの顔入りシュータン。アッパーのサイドで見かけるゴールドの箔押しはありません。白さを強調するために、あえてアッパーには何も入れないようにしたのではと思います。

 

 

スタンスミスといえば白いアッパー。その中に映えるヒールタブの色が、個性を出している印象でした。しかし、そのヒールの色がスタイリングに合わないことがあり、オシャレ好きの間では、かえって着る服を選んでしまうと考える人も少ないないようです。実際、ヒールタブが特徴的な色だと上級者向けと思われることもあります。

 

こうした背景から、オールホワイトのスタンスミスが熱望されていたのです。シーズンレスで履けるスタンスミスは、時にはクリーンなスタイリングに、時にはストリートコーデの引き立て役にと、ストリートからセレブリティまで愛されるスニーカーになりました。ギネス記録も納得です。

 

PRIMEGREENとは?アディダスのサステナブル活動

 

アディダスはリサイクルポリエステル促進として、PRIMEBLUEとPRIMEGREENという2つの技術を導入しました。

 

PRIMEGREENはリサイクルポリエステルを使った素材の技術。スタンスミスの他にも、ランニングシューズのアディゼロやゴルフシューズのゼットジーにも採用されています。メンズやウィメンズ以外にも、キッズのキャラクターが使われたシューズにも使われていて、徐々にシフトしている流れがうかがえます。

 

こうしたリサイクル素材のアイテムは、ブランドに関係なくその技術が価格に反映されていて割高な印象があります。しかし、アディダスのスタンスミスだけを見ると、リサイクル素材を使ったアイテムのほうが価格が抑えられている印象。少しでも安くすることで、自然とリサイクル素材の循環を促す狙いがあるのではないのでしょうか。

 

また、PRIMEGREENはシューズに限らずウェアにも。すでにトラックウェアが市販されているほか、アメリカプロスポーツのユニフォームも、このリサイクルポリエステルを使ったものに移行していくそうです。

 

ちなみにPRIMEBLUEは、海沿いで回収された廃棄プラスチックから生まれた糸を使ったパフォーマンスファブリック。環境問題で注目を集める海の廃棄プラスチック問題にも着目した素材となっています。

 

サステナブルな素材や技術が、手が充分届く存在になってきていることを、このスタンスミスから感じ取れたように感じます。

 

まとめ

 

今回はリサイクル素材を使ったスタンスミスをご紹介しました。公式サイトにはリサイクル素材を書かれていますが、オーソドックスなモデルほどこの素材が増えているように感じます。

 

そういった環境問題を置いておいても、オールホワイトのスタンスミスはスタイリングに重宝するアイテム。汚れてくるくらい出番が多そうです。

 

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