YohjiYamamoto ラップパンツ 購入レビュー

 

みなさま、こんにちは!今回はYohjiYamamotoでは定番のラップパンツをご紹介します。人気を博しているだけのことはあり、履いているだけでテンションが上がるパンツなので、そのギミックを解説していきます。

 

また、軽くYohjiYamamotoのブランドについても触れていこうと思うので、最後までお付き合いください!

 

YohjiYamamotoとは?

 

Yohji Yamamotoは1981年からパリのランウェイにてコレクションの発表しています。当時、パリでは彩りが綺麗な服や身体に沿ったボディラインを強調させるシルエットの服が評価されていました。そんな中、Yohji Yamamotoは当時敬遠されていた黒色を使い、オーバーサイズで新品なのにボロボロのデザインの服をコレクションで発表し、ファッション業界に一石を投じました。

 

その様は「黒の衝撃」と呼ばれ、ファッションの歴史に大きく影響を与えた出来事として評価されています。

 

Yohji Yamamotoの特徴は、ビッグシルエットと左右非対称なデザイン、重ね着で見せるレイヤードスタイルです。世界的に見ても人気のあるブランドで、毎年開催されるパリのコレクションランウェイでは多くの業界人が注目しています。まさに日本を代表するモードブランドの一つといえます。

 

アイテムレビュー

 

そして、こちらがラップパンツです。正面から見ただけでも特徴のあるデザインということが分かります。ラップ=巻くという意味があり、パンツに生地が巻き付いているのが分かります。この布量、生地で魅せるレーヤードはYohjiYamamotoがもっとも得意とするパターンです。定番でもあり、代表作とも呼べるのではないでしょうか。

 

ラップパンツは2014-15春夏コレクションで初登場しています。この時のコレクションでは数々の名作が生まれているのですが、ラップパンツもその一つ。私は初めてYohjiYamamotoを購入する方には、このパンツから入門して欲しいと思っています。

 

 

後ろから見ると、パンツに生地が巻き付いている様子が分かりやすいですね。巻き付いた生地は動くことで、パンツと布の間に空気が入ってくるので、特有のドレープを生み出します。そして、素材にはウールギャバジンを使用しているので、適度な重さがランダムな生地の動きを助長するようになっています。

 

YohjiYamamotoではしばしば使用されるウールギャバジン。通常のウールとの違いは生地の織り方です。ウールギャバジンは通常のウールと比較すると、織り目がきつく密な状態になっています。きつく織られたギャバジンはウールが放つ光沢に上品さをプラスしてくれます。また、耐久性が向上する点もメリットです。洗濯を重ねても生地が強いので、長年着用することができます。長年使うことで現れる生地のアタリも、経年変化として楽しんでいただけます。

 

 

パンツの後ろを拡大した写真です。縦に配置されたボタンは、両サイドの生地を繋ぐ役目を果たしています。ボタンを止めた状態で、後ろから見るとスカートパンツのようなシルエットになります。

 

反対にボタンを外すとパンツのシルエットになり、両サイドの生地が独立するので、さらにドレープを味わうことができます。

 

全身黒でコーディネートを組む時は、このシルエットの変化に助けられます。単調で重く見えがちなオールブラックコーデは、抜け感やスタイルのメリハリに気を使うのですが、ラップパンツを着用すると一気に二つの問題が解決できるのです。

 

 

前方に取り付けられたアジャスターは、前のラップ部分を調整することができます。緩めることで生地のドレープが増します。個人的には全部外して着用することもお勧めです。前からみた時のシルエットが全く異なり、別種のパンツに思えます。

 

あまりに好きすぎて、1週間ラップパンツを履いてみたことがありますが、友人から「同じパンツと思わなかった」と言われたことを記憶しています。一着で何通りも着方をアレンジできる利便性の高いパンツです。

 

 

生地の雰囲気を伝えたくて、できるだけアップで撮った写真です。先程も触れましたが、ウールギャバジンはきめ細かい素材ですので丈夫な上に上品な光沢感が特徴です。肌触りも良く、動物繊維ならではの独特の温かみを感じられます。

 

耀司さんが好んで使う理由が分かりますね。優秀な素材です。

 

最後に

 

ラップパンツのレビューはいかがだったでしょうか。聞くと欲しくなるようなギミックがたくさん詰まっていませんでしたか?

 

定番でもあり、YohjiYamamotoを象徴するようなパンツですので、どんな方にも胸を張ってお勧めできるアイテムです。

 

最後に、今回何度か触れたウールギャバジンについて。耀司さんがウールギャバジンを好んで使用するのは、何年も一着の服を愛することができるようにです。耀司さんは”ノマド”という放浪者の生き方を美しいと感じるそうです。あるインタビューで、全財産を着る、生活を着ているというノマドの生き方を格好良く思うと話していました。

 

一着を生活の一部にするには長年着れる耐久性が必要になります。そこで、選んだのがウールギャバジン。耀司さんの美学に最適な素材だったんです。こんなストーリーがあると余計好きになってしまいますね。服作りに潜むバックボーンはいつも素敵です。

 

では、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました!

 

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