アメリカの有名なアウトドアブーツブランドといえば、Dannerの名が挙げられると思います。第二次世界大戦中は「造船所の靴」として愛されたワークブーツは、今ではアウトドアからファッションまで幅広いカテゴリーで活躍するアイテムへと進化を遂げました。
そしてDannerのブーツにはいくつもの名作シリーズがありますが、みなさんはどれだけ把握できているでしょうか?
今回はDannerの名作ブーツに密着してご紹介していきたいと思います。
Dannerってどんなブランド?
Dannerは1932年にチャールズ・ダナーを含む3人によって、アメリカのウィスコンシン州で立ち上げられたワークブーツブランドです。コンセプトには「Dannerの靴を履く人が、不便を感じずに、使いやすく耐久性に富んだ靴をつくる」を掲げており、今でもその思いは変わらずにアイテム作りを行なっています。
創業当初は、低価格でワークブーツを製造、販売する会社で、品質だけ見ると現在のような精緻なアイテムとはかけ離れたものでした。拠点をオレゴン州ポートランドに移してからは、チャールズ・ダナーが一人で舵を取りブランドを動かしていくようになりました。第二次世界大戦時は「造船所の靴」として作業靴をリリースするブランドとして名を馳せましたが、チャールズが病気を患い、失速気味に。そこで、1960年には息子のビル・ダナーが経営を引き継ぎ、「マウンテントレイル」や「ダナーライト」などを製作し、ブランドを代表するブーツの基礎を作り上げました。
Dannerのブーツの特徴は?
ファッションアイテムとして親しまれるDannerのブーツですが、実際にどのような点が好まれるのか気になるところですよね。では、以下にDannerのブーツを履いて感じたメリットを挙げていきたいと思います
実用性の高さ
Dannerのブーツで一番優れている点は、利便性を極めた実用性の高さにあります。誰でも一度は聞いたことがあるビブラムソールを採用したブーツは、オフロードでも安心して歩けるグリップ性と安定性を誇ります。また、耐久性も申し分なく、長持ちするのも有難いポイント。私の手元にある古株のDannerブーツは、少なくとも5年以上は履いていますが、今でも十分機能してくれます。この実用性の高さこそ、Dannerブーツの最大の魅力です。
GORE-TEXを採用したハイテクブーツ
言わずと知れたハイテク素材のGORE-TEXですが、DannerのブーツはGORE-TEXを採用することで、防水と透湿性をプラスされているので、多少の雨では濡れることもありません。そして、靴内部の蒸れを発散し、いつも快適な状態に保ってくれます。まだまだ浸透してないGORE-TEXブーツは、Dannerで探すことをおすすめします。
コーディネートに合うファッション性
Dannerはアウトドアブランドといえども、実はコーディネートに馴染みやすいファション性を持つブーツが印象的です。私もカジュアルやモード、ストリートと多くのスタイルを経験してきましたが、どのスタイルでもDannerのブーツは活躍してくれました。
自由度の高さはファッションにおいて嬉しいポイントです。ブーツに対して苦手なイメージを持つ人も多いですが、Dannerであれば、その不安も払拭してくれます。
Dannerの名作ブーツを紹介
では、ここからはDannerで有名なブーツをご紹介していきます。モデルごとの特徴も詳しく解説していくので、参考にしてみてくださいね。
ダナーライト
ダナーライトは、世界で初めてGORE-TEXを採用したことで有名なアウトドアブーツです。Dannerのアイコン的存在で、世界でも有名なワークブーツと言えます。こちらのブーツの特徴は、もちろんGORE-TEXも挙げられますが、グリップ性に特化したビブラム社のクレッターリフトソールを採用したり、上品な質感のオイルドレザーを使用したりと充実した機能性も魅力的です。
ミニマムでタウンユースに最適な見た目も推したいポイントで、どのコーディネートにも馴染んでくれます。初めてDannerのブーツを購入するならダナーライトをお勧めします。
マウンテンライト
ハンドメイドのステッチと強固で無骨なフォルムが印象的なマウンテンライトは、まさにアウトドアブーツいう風格を持った一足。今リリースされているマウンテンライトは、二世代目でアッパーにオイルドレザーを使用しています。このオイルドレザーにより、ブーツに撥水性がプラスされるので、軽度の雨であれば足を濡らさずに済みます。男らしいブーツを探している方にお勧めです。
トレイルフィールド
丸っこいフォルムでブーツの野暮ったさを軽減したトレイルフィールド。Dリングが施されたシューレースがアイコンとなり、ブーツの表情を作っています。また、GORE-TEXを搭載しており、アウトドアで使用するには最適の機能を持っています。トレイルフィールドはDannerのブーツの中では、柔らかい雰囲気があるので、男女問わず履くことができるモデルです。
ロメオ フレックス
出典:https://www.rakuten.co.jp
Dannerが提案するサイドゴアブーツとして有名なロメオフレックスは、創業当初のワークブーツをもとにグッドイヤーウェルト製法で作られた一足。ロメオフレックスは、良い意味でアウトドアの色を一切感じさせず、ドレスシューズとして活用することができます。また、製法により、丈夫な作りとなっているのも評価ポイント。ゴツゴツしたブーツが苦手な人には、ロメオ フレックスを推奨します。
スノーブーツ
出典:https://www.rakuten.co.jp
暖かさ、防水性、グリップ性と極寒地でのブーツを評価するポイントを全て持ち合わせたDannerのスノーシューズ。足元が冷えやすい冬場のブーツとして活用すると、今までに体感したことがないほどの保温性を味わうことができます。そして、少しテクニックは必要ですが、タウンユースもできるファッション性にも注目。個性的なブーツとして、スノーブーツを選ぶと面白いかも知れません。
まとめ
Dannerの魅力は伝わったでしょうか?
初めてDannerのブーツについて詳しく知った人は、種類の多さに驚いたかも知れません。しかし、そのバリエーションの豊富さこそがDannerの魅力の一つです。
モデルごとの活用法やメリットを把握して、Dannerの入門を検討してみてください。