こなれ感や抜け感という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉は最近よく雑誌やファッションブログで、目にするワードになってきています。言葉の意味は何となく理解できていても、説明してと言われると困りますよね。例外なく、私もその一人でした。今でも少し難しいなと感じることもあります。
簡単に説明しますと、こなれ感=さりげなく 抜け感=スキ のような解釈で大丈夫です。
しかし、そう言われても難しいところですよね。そこで、今回は一般的に言われているこなれ感や抜け感について解説をしていきたいと思います。
こなれ感について
こなれ感=さりげなく と前述しましたが、もっと細かく説明しますと、お洒落を頑張りすぎないということです。実際に記事を書いていて思うのですが、こなれ感を言葉で表すのは難しいなと思います。
例えばですが、「全てブランドで固めてお洒落しています!」みたいなスタイルはこなれ感とは少し違います。さりげなさや意外性みたいな意味合いで理解していただければ大丈夫です。
これを踏まえてスナップを見ていきましょう。
こなれ感を上手く取り入れるには
バッグやマフラーはこなれ感を出すのにはもってこいのアイテムです。色味のあるアイテムを上手く取り入れることができれば、より良いコーディネートに仕上がるでしょう。
モノトーンのアイテムは見え方が重要です。ハリや光沢の出る素材であれば上品なイメージになります。たとえ他のアイテムがプチプラであっても、1つのアイテムがコーディネート全体を格上げしてくれます。
こなれ感を生み出すコーディネートについて〜一般的な見解〜
ファストファッション+ハイブランドの組み合わせ
こちらのスナップは、ファストファッションに上手くハイブランドを取り入れています。そして、よく見ないとどこのブランドか判別できないのもポイントです。ここでもキーワードになってくるさりげなさですが、俗にいうロゴドンなどの派手目なアイテムは、こなれ感に向かないことが分かってきたと思います。そこで、お勧めのアイテムはバッグやネックレス、リングなどの小物類です。一般的にはコーディネートの主役に向いていないアイテムの方が、こなれ感を作りやすいです。では、次にオススメのブランドやアイテムをご紹介していきます。
お勧めブランド Maison Margiela
マルジェラは昔から人気のあるブランドですが、パッと見てすぐにマルジェラとわかる人は少ないのではないでしょうか。マルジェラの代名詞でもある四つタグこそありますが、堂々とついているわけでもないので、こなれ感を出すにはオススメのブランドです。また、リングやブレスレット、バックなどの小物類が充実しているのもポイント。人気のあるブランドだからこそ、コーディネートにさりげなく取り入れるとお洒落に見えます。
お勧めアイテム スカーフ
スカーフは意外と見落としがちですが、重要なファッションアイテムの一つです。例えば、HERMESやDRIES VAN NOTEN、MARNI、Vivienne Westwoodなど一度は聞いたことがある有名ブランドと思いますが、スカーフはブランドの特徴が反映されにくいことや比較的安価なこともお勧めポイント。男女問わず、取り入れることができるアイテムなのでぜひ挑戦してみてください。
スカーフのポイントとしては、コーディネートに色味を加える気持ちで選んでみてください。スカーフも主張が強くない分、ある程度は冒険ができるアイテムになります。
こなれ感を生み出すコーディネートについて〜個人的な見解〜
先ほども触れましたが、こなれ感に的確な定義は存在していません。ある意味トレンドと同じように移り変わっていくものです。
こなれ感は定義が曖昧なものだからこそ個性が大事になっていきます。色々な価値観のこなれ感があって当然ですので、少しでも参考になればいいなという気持ちで解説していきます。
古着ミックス
綺麗目のスタイルに野暮ったいミリタリーアイテムを挟んでいたり、使い古されたデニムを穿いたりしているスタイルはこなれ感を与えることができます。古着の世界は奥が深いので、知識を深めて小粋に古着を差し込むと一味違ったこなれ感を作れるのではないでしょうか。ミリタリーアイテムやヴィンテージのデニムはいい味を出してくれます。古着のアイテムは購入した瞬間からアタリや経年変化を感じられるので、時代を着る感覚で選んでみてください。
革靴を履き込む
Paul HarndenとかGuidi、Aldenもいいですね。わかる人にはわかるみたいな感じ。雰囲気のある革靴を履くだけでスタイルを格上げしてくれるものは、こなれ感にとって必要不可欠です。手塩にかけて育て上げた一足を取り入れたスタイルは格好良いです。
どうしてもハイブランドの革靴を購入すると過保護になってしまいますが、革靴はしっかり履きこむほうが良いです。足馴染みも良くなってきますし、革独特の履き皺も生まれます。自分の一足にするために思い切って履いていきましょう。
アクセサリーをさりげなく取り入れる
リングやイヤリング、ネックレスなどの小物アクセサリーを取り入れることもおすすめ。先ほどご紹介したマルジェラや、CHROME HEARTSやHERMES、Tiffany & Coなどのアクセサリーで定評のあるブランドもお勧めです。
アクセサリーは種類が豊富なので、きっと自分の好きなアイテムを見つけることができると思います。
抜け感について
ここからは抜け感について解説していきますが、抜け感はこなれ感と似ているところもあります。抜け感=スキ と言ったようにゆるさや意外性が重要になってきます。抜け感も言葉で理解するのは難しいと思うので、実際にスナップを見ていきましょう。
抜け感を生み出すコーディネートについて
オーバーサイズを取り入れる
コーディネートのどこかにオーバーサイズを取り入れるのは、最も簡単な抜け感のスタイルです。細めのパンツに大きめのパーカーを合わせるだけでも抜け感を作ることができます。個人的には、トップスをオーバーサイズにするよりは、パンツの方がおすすめのスタイルです。ワイドパンツは種類が豊富で、探しやすいメリットがあります。
フォーマル+カジュアル
スーツスタイルにスニーカーは、今では見慣れてきましたが、これも抜け感の一種ではないでしょうか。抜け感を意外性と捉えると、フォーマル+カジュアルはそれに当たります。ラフに着こなすことがポイントなので、ジャストサイズではなくオーバーサイズのアイテムを選んでみてください。
肌をちょっと見せる
少し肌を見せることも抜け感に繋がるのではないかなと思います。ちょっと見えることが大事なので、アンクレットソックスを履いてパンツをロールアップしてみたり、浅めのVネックシャツを着てみたりといった感じです。いわゆるコーディネートにスキを作っていくわけですが、ちょっとだけ肌を見せることでスタイルに軽さが生まれます。これは抜け感だけではなく他のスタイルにも当てはまるので、ぜひ覚えて活用してみてください。
まとめ
こなれ感や抜け感について少しでもご理解いただけたでしょうか?冒頭でもお話した、こなれ感=さりげなく 抜け感=スキ の意味が伝わっていれば幸いです。今回解説したどちらのコーディネートにも共通することは、お洒落を頑張りすぎないということです。プチプラやブランドアイテムをうまく取り入れて、スタイルを作ることが重要になってきます。
でも、実は意識しなくてもこなれ感や抜け感を演出することができている事実にお気づきでしょうか?
現代はファストファッションの流行に伴い、ブランドアイテムとプチプラアイテムの組み合わせが当たり前になっています。ですので、意図せずともこなれ感や抜け感のスタイルを作れていることは多々あるのです。もちろん、今回の記事を読んで初めて知った方もいらっしゃると思いますが、このスタイルは意外と身近なものと覚えていてください。
ファッションは、ぼんやりとした意味合いのものが多く掴めないところがありますが、何かしらのアルゴリズムは存在しています。今後もみなさんと一緒に、ファッションの世界を紐解くことができたらなと思います!