柔道帯を使ったハンドルが印象的なsasiccoのOBIミニトートから、BEAMS JAPANとのコラボアイテムが登場しました。外ポケット横に配されたタグが別注の目印です。
今回はsasiccoの中から、BEAMS JAPANとのコラボアイテムをご紹介します。
sasicco×BEAMS JAPAN OBIトートバッグ特徴
道着のバッグは機能性としてどうかなと思ってしまいますが、内側はラミネート加工がされており、汚れにも耐えられる作りになっています。汚れなどが繊維の隙間に入ってしまいそうになるのを防ぐための加工で、実用性の高さがうかがえるアイテムです。
開閉はマグネット式。ミニトートバッグでも抜群の防犯対策となっているので、安心してお出かけに使えそうです。収納は内側にファスナー付きのポケットがあり、分けて入れておきたい小さなものを入れるのに便利になっています。ミニトートといっても、500mlの水筒やタブレット端末などが収納できるので、普段でも十分使える容量感。オンタイムでもプライベートでも使えそうですね。
底は帆布を使用。本体の生地と同じようなハリのある素材を使っています。さらに12cmのマチがあるので、自立することが可能。内側も外側も使い勝手の良いバッグです。sasiccoのバッグをデイリーユースしている方が多いのも納得です。
OBIトートのOBIは道着の帯
sasiccoの代表的アイテムといえるOBIトートバッグは、持ち手に道着の帯が使われているシリーズ。本体部分の刺し子生地とのアクセントになっていて、デザイン性があります。この別注アイテムは3色あって、そのうちの2色は単色で構成されたもの。それなのにメリハリの効いたルックスになっているのは、この帯のアクセント効果といえるでしょう。
また、持ちやすい幅になるように調整されているので、手にしっくり馴染むようになっています。実用性もしっかり兼ねていると感じました。しっかりした綿素材なので、経年劣化を楽しむことも。特にハンドル部分は常に接触がある部分なので、変化を感じやすいといえますね。
数あるsasiccoのスタンダードアイテムから、このOBIトートミニをBEAMSがチョイスしたのも、納得できるように感じます。
sasiccoとは?
sasiccoの製造元は道着製造を担っているタネイ。柔道・剣道・空手・合気道・居合と、さまざまな道着を作り続けてきた縫製ノウハウを生かしたバッグを製造しています。
武道着は体を守るため、頑丈さが重要です。そのためには、刺し子で補強した生地はもちろん、縫い合わせから破れないようにするための丈夫な縫製技術が大事になります。タネイはその技術を余すことなくsasiccoにも注いでいます。
そのこだわりやデザイン性は高く評価されており、「名古屋匠土産」にも認定。アパレルはもちろん、国際サミットのコングレスバッグにも選ばれています。
三河木綿は火事場でも活躍する丈夫さ
ブランドとしての三河木綿は明治時代までさかのぼります。その頃にすでに全国的に認知されていたことを考えると、長い木綿の歴史の中で、三河地方は綿織物産業がかなり盛んな地域だったことがうかがえます。
三河木綿は、江戸時代に火消しが着る消防刺子として活躍。木綿を二重や三重に重ねる厚手の綿地で、耐火性や保温性、吸湿性に富んでいます。この当時の火消しは、体を守るために水をかぶってから出場するため、吸水性のある綿地は活躍したのだそうです。
この、体を守る素材という点で、現在は武道着に重宝されています。凹凸のある織りは肌当たりが良く、汗を吸うのでスポーツにも向いているということですね。現在では道着やバッグはもちろん、ガーゼケットなどにも使われています。
まとめ
今回は、三河木綿や縫製のこだわりが感じられるsasiccoから、BEAMS JAPANとの別注アイテムをご紹介しました。公式サイトに載っている生成も道着らしい感じで良いですが、黒も洗練された印象でおすすめです。ぜひチェックしてみてください。