レザージャケットは、男性のコーディネートに欠かせないアイテムと言っても過言ではありません。レザーの無骨さや男らしさを感じさせる質感は、他の素材にはない独特の雰囲気を放っています。そして、レザーアイテムは丁寧な手入れをしてあげることで長く使えることでも有名です。
「どの革を選んでいいかわからない」「レザージャケットで有名なブランドを知らない」と悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、今回はそんな問題を全て解決していきます!
基本的なレザージャケットの種類から革の選び方やおすすめのブランドまでお話ししていこうと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
基本的にレザージャケットの型は二種類!
数多く思えるレザージャケットも、大まかに分類するとシングルとダブルの主に2種類の型に当てはめることができます。では、二つの型の違いは何か気になるところ。ここでは、二種類のレザージャケットの特徴やメリットを解説していきます。
シンプルが取り柄のシングルタイプ
シングルライダースは、シンプルな襟元で前身頃が重ならないブルゾンタイプのジャケットです。シングルタイプの一番の魅力は、何よりミニマムで綺麗なフォルムをしていること。きれいめなコーディネートに最適で、シンプルな見た目がレザーの男らしさを軽減してくれています。無骨すぎるデザインが苦手な人は、シングルタイプのレザージャケットがおすすめです。こちらのタイプは男女とも人気があるので、万人に受け入れやすいコーディネートを作ることに長けています。
男らしさを感じさせるダブルタイプ
ダブルタイプのレザージャケットは、まさにレザージャケットという無骨さを漂わせていことが特徴です。シングルタイプとは違い、しっかりとした襟が印象的なディテールで、重厚感を演出しています。レザージャケットというカテゴリーを堪能するなら、ダブルタイプを選ぶことをオススメします。
素材で変わるレザージャケットの魅力
レザージャケットの命は「素材」です。レザーの種類によって、表情から着やすさまでアイテムの全体像すべてに影響してきます。レザージャケットによく使われるのは、牛革、馬革、羊革が挙げられますが、それぞれ特徴が異なります。素材を把握した上で、レザージャケットの購入を検討することが大切なポイントです。ここで解説する素材別のメリットやデメリットを覚えて活用してみてください。
カウレザー(牛革)
耐久性と経年変化を楽しむことに向いているカウレザー。上品な質感と重厚感でレザージャケットの雰囲気を高めてくれる素材です。また、カウレザーは種類も多く、カウハイド(出産経験のある生後2年を経験した牛)、カーフ(生後6ヶ月以内の仔牛)、ステアハイド(生後半年以内に去勢、さらに2年以上経過した雄牛)などが存在し、その革ごとに値段もさまざま。簡単にそれぞれの特徴を挙げるので参考にしてみてください。
カウハイド…柔らかくてキメが細かいきれいな皮。多くの牛革製品に使用される。初めはかなり硬めの着心地。
カーフ…仔牛の皮なので、成牛と比較するとキメが細かく、柔らかさに優れる。触り心地も良く、高級感もある。しかし、柔らかさがゆえに傷つきやすいのがデメリット。
ステアハイド…去勢をすることで温厚な性格になり、雄同士の喧嘩が少なくなるので、傷も少なく、上品な皮が取れやすい。滑らかな質感ながら耐久性にも優れるのが魅力。
ホースレザー(馬革)
ホースレザーの魅力は、薄い皮でもしっかりとした耐久性を誇ること。皮の薄さは直接重さに関係するので、ホースレザーのアイテムは軽くて動きやすいものが多いです。ずっしりとした着心地になりやすいレザージャケットですが、ホースレザーのアイテムを選べば問題は解決できます。
ホースレザーで注意したい点は、雨や湿気などの水分です。ホースレザーは水の耐性が低く、一度濡れてしまうとシミになってしまう恐れがあります。防水スプレーや通気性の良い場所で管理するなどして水分から守ってあげてください。
シープスキン
シープスキンの最大の特徴は、柔らかさにあります。着ていく過程で馴染ませるイメージのあるレザージャケットですが、シープスキンのアイテムを選べば、最初から柔らかくストレスフリーで着用することができます。また、断熱性と保温効果もあり、寒い時期のレザージャケットには最適の素材です。
シープスキンの弱点は、傷が入りやすいこと。初めから柔らかいというメリットがある反面、他の皮と比べると繊細なので、丁寧な扱いをしてあげてください。
レザージャケットにおすすめのブランド
Lewis Leathers(ルイスレザー)
ルイスレザーはレザージャケットの王道ブランドといえる存在です。イギリスの老舗レザーブランドで、既製品を購入することはもちろん、自分が好きなようにカスタマイズしてオーダーすることも可能です。また、展開されるアイテムの種類も多く、ドミネーターやライトニング、サイクロン、コルセア、スーパーファントムと数10種類にも及びます。少し値段がお高めなのが手を出しづらいところですが、買っておいて間違いないブランドです。
Schott (ショット)
ルイスレザーと並ぶほどレザージャケットで有名なShott。フロントジッパーを採用したラーダースジャケットの生みの親になります。ワンスターは最も人気のレザージャケットで、映画「ザ・ワイルド・ワン」でマーロン・ブランドが着ていたことから人気に火がつきました。また、ロックやパンクの代名詞であるレザージャケットはですが、もっとも人気があったのはShottのアイテムだったと言われています。多くのミュージシャンを魅了したレザージャケットを体感してみてください。
Maison Margiela
マルジェラは、どのアイテムも人気を誇っていますが、定番でリリースされる八ノ字ライダースは多くの人から支持されているアイテムです。八ノ字ライダース最大の特徴は、センター、袖、胸前に配されたジップのデザインで、このジップがアイコンとなり5ジップライダースやハの字ライダースと呼ばれるようになりました。初登場したときから大きくデザインが変わらないのは完成度が高い証拠です。ファッション性に特化するならマルジェラのライダースはおすすめです。
まとめ
レザージャケットは、一生使うことができるアイテムです。しっかりとしたお手入れをしてあげることで、何十年も愛用することが可能になります。レザーの経年変化も楽しめますし、次第に愛着も湧いてくるのでおすすめのアイテムです。
一生着ていくつもりでレザージャケットを探してみてくださいね。