デニムブランドのMINEDENIMと、数々のブランドとコラボしてきたWIND AND SEAが作り上げたMA-1。MINEDENIMのブランド創立5周年記念で作られたアウターになっています。
それぞれのこだわりが詰まったアイテムをピックアップします。
MINEDENIMならではのライニング
ライニングは再生繊維を使ったデニム生地。ライニングに適したすべりの良さとデニムらしい素材感が特徴的です。リバーシブル仕様になっているので、ライニングといえども、表にしても遜色ない生地にしていることが考えられそうです。
たかが裏地、されど裏地。ナイロンオンリーで作られることが多いMA-1ですが、カジュアルシーンで愛されるブランド同士のコラボにふさわしい、こだわりの素材といえるでしょう。
また、MA-1といえばオレンジのライニング。再生繊維のデニムを鮮やかなオレンジに染め上げています。リバーシブル仕様のため、オレンジのライニングにもポケットが配されています。ただのハンドウォームではなく、ブラックのホックがアクセント。
首裏のタグは、バックと同じく半転のWIND AND SEAのロゴが入っています。オレンジとブラック、そしてロゴのホワイトが相まったライニングが魅力的です。
表地は高密度の撥水ツイル
表地に使われているナイロンは、撥水加工が施されたツイル生地。ヴィンテージから着想を得た生地で、ほど良い光沢感がポイントです。そもそもMA-1というアイテム自体が、1950年代から定着したヴィンテージ。WIND AND SEAのルーツを感じさせます。
撥水という実用性以外にも、MA-1を名乗る条件といわれる左腕のユーティリティポケットや、斜めカットのハンドウォームポケットもしっかり装備。細かい特徴をさらに挙げるなら、バックよりもフロントのほうがやや長めになっています。着用時に感じるような小さな差ですが、この前後差もMA-1らしいディテールといえます。
MA-1のカラーは2色
このMA-1のカラーは2色でブラックとカーキ。ブラックは色数が抑えられた印象ですが、カーキのバックロゴはブラック、リブ部やポケットのホックは、ナイロン部とは異なる濃い目のカーキが使われています。
カーキのほうが、よりアーミーな印象を感じられるカラーリングになっています。ただ、どちらのカラーが人気といったことはなく、それぞれ高い人気があるようです。
散りばめられたリフレクター素材
左腕にあるユーティリティポケットには、リフレクター素材のリボンが使われています。MA-1のポケットにリボンをつけているモデルは多く見かけるようになりました。このMA-1はそれぞれのブランド名が冠されたリボン。カーキもブラックも、同じシルバー系のものになっています。
また、バックとフロント左胸のロゴもリフレクター顔料を使用。ブラックにはシルバーの、カーキにはブラック系のものが使われています。カーキの場合は明るめのナイロン生地が使われているので、ロゴを目立たせるためにブラックにしたことが考えられそうです。
そもそもMA-1とは?
MA-1はもともと、アメリカ空軍が着ていたブルゾン。フライトジャケットの一つといわれています。
軍用機がプロペラのものからジェット機に移り変わり、それに伴って高度の高い空域での活動が多くなったことが誕生のきっかけです。高度が高くなると、付着する水蒸気が凍ってしまうことも。そのため、それまで愛用していたレザーのフライドジャケットに代わるものとして、ナイロン製のジャケットが誕生しました。
レザーに比べると軽さのある着用感もあり、空軍からストリートに広まり、現在ではウィメンズやキッズのMA-1も多く見かけるようになりました。
ブームとしてもこれまで数回、ムーブメントが来ている印象があります。きっかけは空軍が舞台の映画や著名人の着用などさまざま。他のアイテムのように、ブームがくるごとに時代に即してシルエットが変化することが少ないこともあり、中には10年単位で長く愛用している方も多くいます。
まとめ
アニバーサリーとして作られたアイテムですが、木村拓哉さんの着用で入手困難になっている時期もありました。何年にもわたって着られるアウターなので、見つけたらチェックしておきたいですね。