VaporWaffleの2022SSは、ホワイトとブラック。さらにガムラバーとシンプルかつレトロ回帰を思わせるモデルになっています。
今回はそのホワイトを中心に、VaporWaffleをピックアップします。
VaporWaffleとは?
VaporWaffleが初めてリリースされたのは2020年の秋冬。当時のNike最新モデルであるヴェイパーフライと安定した人気のペガサスを合わせたモデルとして登場しました。Nikeとsacaiのコラボはそれ以前からありましたが、ここ数年に見られるNikeのランニングシューズブームも相まって、注目度の高いアイテムとなったように感じます。
ここで、それぞれのモデルについてざっくり解説していきます。
Nikeヴェイパーフライは厚底の仕掛け役
ヴェイパーフライといえばランニングファンを魅了する厚底シューズの先駆け。新作が出ればどんな改良点があるのかなどを解説するネット記事も多くあります。
初登場は2017年。発売開始の2ヵ月前にケニアのエリウド・キプチョゲがヴェイパーフライを履いてフルマラソンを2時間00分25秒で走ったことが話題になりました。
それまでの底が薄いシューズに比べると、ランニング初心者には履きにくいといわれていましたが、年々進化を遂げて、今では「初心者向けのヴェイパーフライはこれ!」といったブログも多く見かけます。
ペガサスはオーソドックスなランニングシューズ
一方、ペガサスは1983年に登場したモデル。ソールの半分にエアユニットがあり、その名のごとくペガサスのような飛ぶように速く走れるシューズとして開発されました。
歴史のあるシューズで、NikeCEOのマーク・パーカーが開発に関わったそうです。また、Nikeの生みの親であるフィル・ナイトは、ペガサスのブラックを愛用しており、フォーマルなシーンでもスピーチでも履いていたといわれています。
Nikeを愛する人たちから愛されているモデルであることが伝わってくるように感じます。
ランニングシューズをよりストリートに落としたモデル
いわゆるゴリゴリのランニングシューズである2つのモデルを組み合わせて、sacaiによって日常のシーンでもなじむモデルとして作り上げたものがVaporWaffleといえるでしょう。カラーリングはいくつかありますが、ホワイトやブラックなどのモノトーンベースは人気が高いように感じます。
2020年SSの新色は、単色のホワイトとブラックというシンプルなカラー。だからこそ、細かいディテールが光る一足です。
スエードとナイロンの組み合わせ、2つの素材を組み合わせたシューレース、重なるシュータンやスウォッシュマークなど、sacaiならではのハイブリッドを連想させるビジュアルになっています。
VaporWaffleのアッパーは、メッシュを採用したりと実験的な一面がありますが、これは密度のあるナイロンのため、季節を問わず履くことができるでしょう。真っ白のスニーカーは季節を選ぶイメージですが、このVaporWaffleはホワイトより少しくすんだ色のスエードが使われているので、どんな時期でも履きまわせます。
ソールはガムラバーを使用。商品名のようにワッフル状になっています。このアウトソールはペガサスのものと同じ形状。伝統的なワッフルソールをガムラバーにすることで、洗練された印象を与えます。
そして、VaporWaffle独特のソール。独特の曲線を描くヴェイパーフライのソールとオーソドックスなペガサスのソールを合わせたデザインです。VaporWafflleの初期モデルから続くソールは、横から見るとワッフルワンのヒールに近いようにも感じます。
公式では、VaporWaffleはヴェイパーフライとペガサスのたし算ということですが、ワッフルワンのエッセンスも組み込まれたモデルといえるでしょう。商品名にワッフルと入っているのは、このワッフルワンからのインスパイアかもしれません。
まとめ
シリーズ誕生から約2年。リリースされるたびに注目を集めるVaporWaffleは、次回の情報も目が離せません。